「疲れが抜けない」「やる気が出ない」「性欲が落ちた」——その不調は、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の低下、いわゆる男性更年期障害(LOH症候群)が背景にあるかもしれません。症状・原因と、当院の治療についてご説明します。
男性更年期障害(LOH症候群)では、身体・精神・性機能にわたってさまざまなサインが現れます。加齢や疲れのせいと見過ごされがちですが、複数当てはまる場合は注意が必要です。

休んでも回復しにくく、慢性的な疲労感やだるさが続く。
やる気が出ない、気分が落ち込む、興味や関心が薄れる。
仕事に集中できない、判断や決断に時間がかかる。
性欲の減退、朝立ちの減少、ED(勃起不全)などの変化。
筋力が落ち、内臓脂肪が増えて体型が変わってきた。
寝つきや睡眠の質が悪い、ほてり・発汗・イライラを感じる。
加齢などにともなうテストステロンの低下によって、心身にさまざまな不調が現れる状態です。正式には「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」と呼ばれます。

男性ホルモンであるテストステロンは、20代をピークに加齢とともに緩やかに減少していきます。女性の更年期が閉経を境に比較的短期間で訪れるのに対し、男性の場合は低下がゆるやかで個人差が大きいのが特徴です。そのため本人も周囲も気づきにくく、「年のせい」「ただの疲れ」と見過ごされてしまうことが少なくありません。
テストステロンは筋肉や骨格の維持だけでなく、意欲・集中力といった精神面や、性機能にも深く関わっています。そのため低下すると、身体・精神・性の各面に同時多発的に症状が現れるのが特徴です。発症のピークは40〜60代とされますが、強いストレスや不規則な生活によって、より若い年代で症状が出ることもあります。
テストステロンの低下は、加齢に加えて、日々のストレスや生活習慣が重なって進みます。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 加齢 | 20代をピークに、テストステロンの分泌量が徐々に低下していきます。 |
| ストレス | 強いストレスで分泌されるコルチゾールが、テストステロンの生成を妨げます。 |
| 睡眠不足 | テストステロンは睡眠中に多く作られるため、睡眠の乱れは分泌量を下げます。 |
| 運動不足・肥満 | 筋肉への刺激が減り、内臓脂肪の増加がホルモンバランスの乱れを招きます。 |
| 生活習慣 | 偏った食事・過度な飲酒・喫煙も、テストステロンを低下させる要因です。 |
男性更年期障害は、QOL(生活の質)の低下だけでなく、他の不調ともつながることがあります。
症状が続くと、仕事のパフォーマンスの低下や、気分の落ち込みが長引くことがあります。精神面の症状はうつ病と見分けがつきにくく、心療内科を受診しても原因が特定できないケースもあります。また、意欲や活力の低下は、家庭やパートナーとの関係にも影響することがあります。
「いつか良くなるだろう」と放置せず、まずはご自身の状態を知ることが第一歩です。血液検査でテストステロン値を確認すれば、不調の原因がホルモンにあるのかどうかを客観的に把握できます。
当院では、ご自身でテストステロンを「つくる力」を高めることを基本としたテストステロン増強治療を行っています。

一般的な男性更年期の治療では、外からホルモンを補う方法が知られていますが、当院はまずご自身の産生する力を高めるアプローチを基本に、必要に応じて「補う」「支える」治療を組み合わせ、お一人おひとりの状態に合わせて設計します。内服を中心とした、通院や日常への負担が少ない治療です。
治療にあたっては、血液検査でテストステロン値や健康状態を確認したうえで、医師がプランをご提案します。効果の現れ方には個人差があります。テストステロン増強治療は自由診療(保険適用外)です。